環境活動 : 自らの環境負荷低減のための活動 ビオトープ管理状況のお知らせ

ビオトープの地図

ビオトープの地図

富士通ゼネラルは2012年度に浜松事業所敷地内の緑地にビオトープを開設しました。地域の多様な在来種がビオトープを利用できるように、植物を間引いたり、外来植物を取り除くなど、適切な維持管理を定期的に実施しています。ビオトープの設置・整備により、地元の動植物の保全や、事業所周辺との生態系ネットワークの構築、希少生物の生息域外保全の実現に貢献していきます。

最近の状況

2023年3月下旬

渓流の川幅を広くしたので、廃材を利用し新しい橋を作りました。加工後の残材はエコスタックとして利用しています。

池の水を抜いて、かいぼり作業を実施しました。
池の底からかきだした泥は、池周辺に積み上げて乾燥させ、表土に流用します。
かいぼり作業で一時避難させていたヤリタナゴを、きれいになった池に放流しました。

地域に生息するゲンジボタルから採卵・飼育した幼虫200個体を放流しました。
毎年6月にホタルが飛び交うようなビオトープを目指したいと思います。

過去データ

2023年

2023年1月下旬

池の半分を覆っていて、地上部が枯死しているヤマトミクリの抜き取り作業を実施しました。
ヤマトミクリの抜き取り作業中に冬眠中のアカハライモリとウシガエルを発見しました。
ウシガエルは昨年ビオトープに侵入した為、トラップによる捕獲・駆除が行われましたが、完全に駆除出来ていなかったようです。
今後も引き続き注意していきます。

ヤマトミクリ抜き取り作業前

ヤマトミクリ抜き取り作業前

ヤマトミクリ抜き取り作業後

ヤマトミクリ抜き取り作業後

発見したアカハライモリ

発見したアカハライモリ

発見したウシガエル(特定外来生物)

発見したウシガエル(特定外来生物)

2022年

2022年11月下旬~12月中旬

ビオトープ内でイタチの目撃情報があったので、11月下旬に無人撮影装置を設置しました。
12月中旬にデータを確認したところ、タヌキとハクビシンが撮影されていました。
無人撮影装置の向きを変えて、再度設置しました。

無人撮影装置で撮影されたタヌキ

無人撮影装置で撮影されたタヌキ

無人撮影装置で撮影されたハクビシン

無人撮影装置で撮影されたハクビシン

2022年5月下旬

ビオトープ内でミシシッピアカミミガメを発見し、捕獲しました。
敷地外から侵入してきたと思われます。
ミシシッピアカミミガメは幼体時にミドリガメとも呼ばれ、なじみ深い生物ですが、実は外来生物で在来種に大きな影響を与えます。

追記:
ミシシッピアカミミガメは2023年6月1日から環境省により[条件付特定外来生物」に指定されました。
池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止されます

捕獲したミシシッピアカミミガメ

捕獲したミシシッピアカミミガメ

2022年4月中旬

池でオオヤマトンボの幼虫を発見!ビオトープでは初の発見です。
オオヤマトンボの幼虫期間は2~3年なので、2019年3月に畔板の設置の際にフトイやヤマトミクリを除去して開放水面が広がったことで、産卵に訪れたと思われます。さらに幼虫期間の長い昆虫が今後発見されるかもしれませんね。

無人撮影装置で撮影されたタヌキ

発見したオオヤマトンボの幼虫

2021年

2021年7月中旬

正楽寺ビオトープ様に放流するヤリタナゴ等を捕獲する為、生き物採集を行いました。
ヤリタナゴ10個体、ドジョウ10個体、ミナミメダカ30個体を正楽寺ビオトープ様に提供致しました。
当ビオトープがジーンバンクとしての役割を担えていると感じる瞬間です。

採集したヤリタナゴ当歳魚とミナミメダカ

採集したヤリタナゴ当歳魚とミナミメダカ

採集したドジョウ

採集したドジョウ

2021年4月下旬

小川部でヤリタナゴの稚魚が確認されました。
昨年度に行ったマツカサガイの放流や生息環境の整備をした効果が現れたようです。

ヤリタナゴの稚魚

ヤリタナゴの稚魚

2021年1月下旬

来季のヤリタナゴ繁殖に向けて、マツカサガイの追加放流を行いました。
マツカサガイは周辺の水路から採集し、しばらく飼育し、重点対策外来種に認定されているタイリクバラタナゴなどの産卵がされていないことを確認した後、標識をつけて5個体を小川に放流しました。

採集したマツカサガイ

採集したマツカサガイ

マツカサガイの放流

マツカサガイの放流

2020年

2020年11月下旬

ヤマトミクリやフトイの生育範囲拡大を抑える為、畔板(拡大防止板)を設置しました。
設置によりヤマトミクリやフトイの生育範囲拡大が抑えられ、浮葉植物のフトヒルムシロの生育範囲が広がっています。
畔板の外側に残ったヤマトミクリと水際で生育範囲が拡大していたカンガレイを抜き取りにより除去しました。

ヤマトミクリ・カンガレイ 除去前

ヤマトミクリ・カンガレイ 除去前

ヤマトミクリ・カンガレイ 除去後

ヤマトミクリ・カンガレイ 除去後

2020年5月下旬~6月上旬

池から吸い上げる循環用のポンプが止まっていて、滝から水が流れ落ちていませんでした。
ポンプ内部の清掃を行いましたが正常に動かず、ポンプ設置業者に確認すると交換が必要だということでした。
しかし、循環用のポンプが動かないと、渓流部は傾斜があって水がたまらず干上がってしまい、魚類やカワニナに影響が出てしまうかもしれません。
そこで、ポンプを交換するまでの応急処置として、くみ上げた地下水の一部を直接滝に導水して流すことで、干上がり防止としました。
6月上旬にポンプを交換し、正常に循環していることを確認しました。

2020年3月下旬

池でフトイの地下茎とヤマトミクリ、源流部の水際で雑草の除去を行いました。
源流部は雑草を除去後、草の侵入を抑える為に石を置きました。
以前、池に侵入しているのが目撃された外来種のミシシッピアカミミガメを除去作業中に発見した為、捕獲し駆除しました。

フトイ・ヤマトミクリ 除去前

フトイ・ヤマトミクリ 除去前

フトイ・ヤマトミクリ 除去後

フトイ・ヤマトミクリ 除去後

源流部 除草前

源流部 除草前

源流部 除草後に石を設置

源流部 除草後に石を設置

捕獲したミシシッピアカミミガメ

捕獲したミシシッピアカミミガメ

2020年2月下旬

草本類の繁茂が始まる前に渓流底部に蔓延っている根茎を排除する為、渓流部の整備を行いました。
小滝工の滝つぼまでヤリタナゴが遡上してきていたり、渓流の途中には次世代のマツカサガイの生育が確認出来たりと、繁殖のサイクルがうまく回っているようで一安心です。

2019年

2019年8月中旬~9月上旬

8月中旬、小川周辺でヒバカリを発見し、捕獲しました。
9月中旬、源流部でヤマカガシを発見。
ヒバカリ、ヤマカガシと続いて水辺の生態系の上位に位置するヘビ類が確認されたことで、このビオトープの環境は良好であるといえます。

捕獲したヒバカリ

捕獲したヒバカリ

発見したヤマカガシ

発見したヤマカガシ

2019年5月下旬

小川の下流域で繁茂していたセリ・セキショウの間引きと、ガマの除去を行いました。
小川ではヤリタナゴの稚魚が確認出来ました。まだマツカサガイが生存していて、今年も繁殖出来たようです。
また、三和川から増水時に場内の水路へ侵入したアユの稚魚を出来るだけ捕獲し、元の河川に放流しました。

小川 ガマ除去後

小川 ガマ除去後

元の河川に放流したアユの稚魚

元の河川に放流したアユの稚魚

2019年4月中旬

小川部でセリが繁茂し水面を広く覆っていた為、除去しました。
セリを除去してみるとマツカサガイの死骸が発見されました。
セリの繁茂により川底に泥が堆積し、マツカサガイの生息環境に適さなくなった為と思われます。
今後は定期的にセリの除去を実施したいと思います。

小川 セリ除去前

小川 セリ除去前

小川 セリ除去後

小川 セリ除去後

2018年

2018年12月中旬

刈った草を外に持ち出さず数か所に集めたエコスタック(小さな生きものの隠れ家・すみかのこと)では、集めた草が腐り、堆肥ができ始めています。
また堆肥の中からはカブトムシの幼虫が見つかり、設置当初の目的通りエコスタックとして機能していることが確認されました。
成虫が見られると思われる来年の夏が楽しみです!

刈草集積場

刈草集積場

カブトムシの幼虫

カブトムシの幼虫

2018年9月下旬~10月下旬

池の周りと源流部の草刈りをし、背丈の低い植物にも日が当たるようにしました。
見た目もスッキリし、生きものの観察がしやすくなりました!

池周辺 草刈り前

池周辺 草刈り前

池周辺 草刈り後

池周辺 草刈り後

源流部 草刈り前

源流部 草刈り前

源流部 草刈り後

源流部 草刈り後

また新たにバンの若鳥、オオカマキリ、シロバナサクラタデなどが見られました。
フトイの群落はバンの隠れ家になっているようです。

バン(若鳥)

バン(若鳥)

オオカマキリ

オオカマキリ

シロバナサクラタデ

シロバナサクラタデ

ヒガンバナ

ヒガンバナ

2018年4月中旬

コバノガマズミやサワオグルマなどが開花して、春らしい景色がみられるようになりました!

コバノガマズミ

コバノガマズミ

サワオグルマ

サワオグルマ

2017年

2017年12月中旬

ゴイサギの幼鳥が来ていました。池の中にいるメダカなどを狙っているようです。

ゴイサギ(幼鳥)

ゴイサギ(幼鳥)

希少なメダカなどが食べられないように、池に鳥よけ用の紐を張りました。
ゴイサギにとっては気の毒ですが…。

2017年10月中旬

池に生い茂ったフトイ、ヤマトミクリを間引きました。
多様な生きものが生育・生息できるように維持管理をしています。

間引き前

間引き前

間引き後

間引き後

2017年4月~8月

トノサマガエルの卵塊やクロイトトンボが見られました。
周りから生き物がビオトープに集まり、にぎやかな水辺になってきました。

トノサマガエルの卵塊

トノサマガエルの卵塊

クロイトトンボ

クロイトトンボ