PRESS RELEASE

2010年10月28日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.10-Y05-25)

全国初 岡山市消防局様に「デジタル消防救急無線(SCPC方式(注1))システム」の導入決定

当社は、岡山市消防局様に、全国で初めて採用される「デジタル消防救急無線(SCPC方式(注1))システム」の導入について岡山市と10月1日に契約を交わしました。

今後は、2011年3月の納入開始を目指し、システム開発をおこないます。契約額は、約20億円で2013年3月に納入完了予定です。

従来の消防救急無線は、「アナログ通信方式」により、音声主体の運用が行われておりましたが、2008年5月、電波法26条に基づく周波数割当計画の改正があり、アナログ周波数の使用期限が2016年5月31日までとされました。このため、消防救急無線においても、デジタル化を進めていくことが必要となりました。

岡山市消防局様では、新設された西消防署に整備する高機能消防指令センターの運用開始にあわせて、政令指定都市としては全国で初めて「デジタル消防無線(SCPC方式(注1))システム」を整備します。

このシステムの導入により、「秘匿性を高めることによる傷病情報等の個人情報保護の強化」「無線チャンネルの増加が図れ、増大する消防救急活動に対処し易い」「大規模災害時等における通信輻輳の回避」などが図られます。

今回の導入は、本格的な「デジタル無線整備事業」としては全国で初めてであり、注目を集めております。

当社では、ファーストユーザーである岡山市消防局様をモデルとし、今後もデジタル消防無線事業の拡大を図ってまいります。

デジタル消防救急無線(SCPC方式)システムの運用図

デジタル消防救急無線整備事業の内容

今日、様々な分野においてデジタル化が進展しており、通信分野においても、携帯電話や放送など電波の有効利用を図るとともに、データ伝送などによる高度な利用が行われています。

消防救急無線においては、これまでアナログ通信方式により、音声主体の運用が行われていますが、2008年5月、電波法26条に基づく周波数割当計画の改正があり、アナログ周波数の使用期限が2016年5月31日までとされました。このため、消防救急無線においても、デジタル化を進めていくことが必要となっています。

岡山市消防局様では、新設された西消防署に整備する高機能消防指令センターの運用開始にあわせて、政令指定都市としては全国で初めて「デジタル消防救急無線(SCPC方式(注1))システム」を整備します。

事業は2010年度から2012年度までの3ヵ年で実施され、整備方針として「消防救急デジタル無線設備の導入」に「多重無線設備の増設」を含む一括契約を岡山市と10月1日に結びました。

【各年度における主な事業内容】

2010年度
無線中継局舎、鉄塔の新設工事
2011年度
多重無線設備の増設、消防救急デジタル無線「活動波」の導入工事
2012年度
消防救急デジタル無線「共通波」の導入工事
「活動波」とは岡山市に与えられた消防救急用の電波。「共通波」とは都道府県ごとに与えられる電波と全国で使用できる電波。

【設備の構成】

  1. 無線基地局は、センターを含めて10箇所で構成されている。
  2. 各基地局は、多重無線装置でネットワークが組まれている。
  3. 管内における約100台の緊急車両(救急車・消防車)へのデジタル無線機整備。

【費用】

契約額 約20億円

多重無線とデジタル無線のシステム概念図

注釈

注1 SCPC方式 :
Single Channel Per Carrier方式の略。1音声チャネル当たり1搬送波を割り当てる伝送方式で、周波数分割多元接続(FDMA)の分類の一つ。

 

発表資料中の記載内容は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、ご了承ください。

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