PRESS RELEASE

2025年10月23日

株式会社富士通ゼネラル

25-Y05-32

「海外向けワイヤレスリモコン」が「2025年度グッドデザイン賞」を受賞
「全世界で使えるリモコン」を目指し、使いやすさとデザイン性を両立

当社の「海外向けワイヤレスリモコン」が、「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。本製品は、海外の多様な文化や使用習慣に対応するため、現地のお客さまの意見を反映し、「全世界で使える」ことを目指して開発したリモコンです。今回のグッドデザイン賞では、最適なボタン数と操作画面の設計により、直感的な使いやすさを実現した点が評価されました。

なお、本製品は2025年9月より欧州向けエアコン「KJシリーズ」のリモコンとして展開を開始しており、今後は北米をはじめ、世界各国へ展開していく予定です。

「2025年度グッドデザイン賞」を受賞した「海外向けワイヤレスリモコン」のイメージ

「海外向けワイヤレスリモコン」デザインのポイント

1. エアコンの基本機能とメニューに集約したボタン構成

お客さまの声をもとに、使用頻度の高い「運転・モード・温度・風量・風向」とその他の機能を集約した「メニュー」にボタンを絞った上で、ピクトグラムを用いて機能を表現することにより、操作内容を直感的に理解しやすい設計としました。

2. 世界各国の意見を反映した、エアコン用リモコンとして理想的なサイズ

複数のサンプルをお客さまに評価いただき、幅52mm×高さ186mm×厚さ17.6mmのスリムでコンパクトな形状にしました。

3. 操作しやすいカテゴリー別メニュー表示

使用頻度が高くない機能をカテゴリー別に一覧表示することで、少ない操作回数での設定が可能になりました。
また、リモコン背面にQRコードを印字することで、より詳しい操作方法や機能説明を確認できる工夫も取り入れています。

審査員コメント

現代の生活環境には多くのリモコンが混在するが、リモコンのデザインはインタフェースデザインの原点とも言える課題である。
多機能な製品になるほど、操作の項目や階層が多くなるが、デザインに際してそれをいかにわかりやすいものにするかが問われる。
本製品ではこの問題をグローバルな視点でとらえ、世界各国のユーザーの意見を調査することで、普遍性のある、最適なボタン数と操作階層のバランスを見出している点が評価できる。

開発者コメント

空調機部門開発本部デザイン部 部⾧ 藤岡 充央

本受賞は、海外ユーザー調査や試作品アンケートをもとに、お客さまが本当に求める価値を形にし、構造や操作方法の刷新を実現できた成果だと考えています。品質に配慮しつつ、技術者の工夫と努力によりお客さまを中心に据えたリモコン開発を成し遂げることができました。リモコンはお客さまとの接点が最も多いアイテムです。本受賞は部門の力を結集して顧客価値の向上を実現できた証であり、大変意義深いものと受け止めています。


当社は、「Creating a Life Conditioner」を目指す姿として掲げ、未来の子供たちの笑顔や地球環境という "全てのLIFE" を守り続けるために、当社の製品やサービスを通じて快適さを創造することを宣言しています。
多様な価値観や文化的背景に寄り添うことを大切にし、単なる性能にとどまらない「心地よさ」を追求した製品を世界中のお客様にお届けしていきます。

ご参考

【グッドデザイン賞について】

公益財団法人日本デザイン振興会が主催。60年以上の歴史があり、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られています。デザイン性の高さに加え、ユーザーの視点に基づいた使いやすさ、開発コンセプトや機能性、新技術の採用など総合的な評価により選定されます。2025年度は5,225件の応募があり、そのうち1,619件が本賞を受賞しました。


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