ビル用マルチエアコンの生産拠点 富士通将軍中央空調（無錫）有限公司　新工場建設

この度、当社子会社である富士通将軍中央空調（無錫）有限公司（中国無錫市・董事長：曾田清・以下FGCA）は、中国・無錫市内にビル用マルチエアコンの新工場を建設いたします。新工場は本年11月下旬に起工、2008年6月下旬に竣工の予定です。

近年中国においては、高層ビル・高所得者向け大型戸建住宅などの建設ラッシュに伴い、ビル用マルチエアコンや戸建用マルチエアコンなどの需要が急増してきております。これに応えるため、当社は2006年1月、中国向けを主とするビル用マルチエアコンの製造・販売会社として、無錫小天鵝中央空調有限公司（中国無錫市・董事長：孫建新・以下LSCA）との合弁によりFGCAを設立いたしました。

その後当社は、より主体的、積極的な大型エアコンビジネスを行うため、本年7月3日、合弁先であったLSCAの出資持分（総出資額の25%：約2百万ドル）を買い取り、FGCAを100%子会社といたしました（10月24日既報）。

一方、欧州、豪州など世界各国に向けたビル用マルチエアコンは、現在はFujitsu General （Thailand） Co., Ltd.（タイチョンブリ県・社長：大野聡・当社100%子会社） で生産しておりますが、今後、この分野のビジネスを拡大するために、FGCAの新工場を建設し、ビル用マルチエアコンの生産能力拡大を図ることといたしました。

新工場建設予定地は、無錫国家高新技術産業開発区で、本年9月6日にFGCAが33,367m²の土地使用権を取得しております。予定地は、無錫国際飛行場や高速道路のインターチェンジに近く、鉄道の新駅も建設が予定されており、物流面でも利便性の高い場所です。

敷地内には、2階建の工場棟のほか、部品工場、動力室、食堂棟など、総面積28,763m²の建屋を建設します。工場棟は、部品入庫スペース、生産ライン、製品出荷スペースが工程にそって配置され、生産効率の良い構成としております。

新工場の生産能力^（注1）は、初年度年間約150千台で、順次設備の増強と生産能力の拡大を図り、2010年には約550千台を計画しております。

工場建設にかかる投資額は、総額で約78百万元（約12億円）です。

今後、当社はFGCAで生産したビル用マルチエアコンの中国国内での拡販はもとより、世界各国に向けた拡販を進めてまいります。

ご参考

注釈

注1 新工場の生産能力 :

生産能力は室内機、室外機合算。

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