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新型コロナウイルス感染拡大で変わりゆく世界と富士通ゼネラルグループ

現在、世界的に地球環境への関心がかつてないほどの高まりを見せており、各国で脱炭素への取り組みが加速しています。

また、数年にわたる新型コロナウイルス蔓延の影響で、巣ごもりにより空調機器の需要が拡大するとともに、清潔・除菌のニーズがこれまで以上に増しており、富士通ゼネラルグループの主力事業である空調機部門で培ったヒートポンプ技術を活用した空調機器は、これらの課題・ニーズに応える製品として今後ますますの成長が期待されます。

一方で、半導体をはじめとする部品逼迫や物流停滞など世界的なサプライチェーンの混乱に加え、素材・部品価格や輸送費の高騰など、事業活動に伴うコスト環境は急激に悪化しており、さらに、今後の新型コロナウイルスの感染動向やウクライナ情勢なども不透明な状況のなかで、当社グループは、サプライチェーンの正常化と部材のコスト高への対応といった喫緊の課題への取り組みと同時に、次期中期経営計画に向けて、従来の「中期経営計画の重点テーマ」をベースに「サステナブル経営」の推進を加速させ、「ブランディング活動強化」「真のグローバル企業への脱皮」「自発的なキャリア形成と学び」などの新たな活動や施策により「企業文化変革」を実現し、「地球環境や社会への貢献」を目指します。

「サステナブル経営」の加速

富士通ゼネラルグループでは 2021年3月に当社グループの経営方針として「サステナブル経営」の基本方針を制定しました。サステナビリティの具体的な目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念は「誰一人取り残さない」です。それは、現在のお客さまだけでなく、未来のお客さまや社会にもずっと寄り添うと決意した、当社グループの企業理念(Our Mission)「 - 共に未来を生きる‐」そのものです。サステナブル経営の推進は、中長期的観点に立ち、未来の子どもや社会に持続可能な社会実現を約束するものであり、その加速によって当社グループの事業の成長を追求するものであると考えています。

よって「サステナブル経営」の推進は、私たちの企業理念の実践にほかなりません。当社グループは、「地球との共存」「社会への貢献」「社員との共感」をサステナブル経営の3つの柱として、取り組みを推進していきます。

2021年度の成果としましては、「地球との共存」においては、当初の計画より早く2022年4月に事業活動における電力を再生可能エネルギー100%に転換したことにより、カーボンニュートラルの前倒し達成にめどが立ってきました(達成年度を2030年度から2025年度に変更)。また、暖房用途としてのヒートポンプ機器や、一定速エアコン(注1)から省エネ性が高いインバーターエアコンへの切り替えなど、いわゆるサスプロ製品(注2)の販売が当初計画より大幅に拡大しており、脱炭素に向けた取り組みが加速しています。「 社会への貢献」においては、地域社会との連携強化を図ることを目的に、本社近隣小学校の社会科見学受け入れ等をおこなっており、身近なことから「社会への貢献」を継続することの大切さを感じています。そして「社員との共感」においては、健康経営や自発的なキャリア意識の醸成を加速させています。

今後、さらなる「サステナブル経営」の推進加速を行うには、利益ある成長が必要であると感じています。先行きが不透明で環境変化が激しい現代において、継続的な先行投資による持続可能な成長を達成するには、一段上の利益創出、充実した財務体質の確立が不可欠です。そして、品質やガバナンス強化を前提とした事業規模の拡大と利益ある成長により、企業としてのパワーをつけ、「サステナブル経営」を実現するとともに、企業理念で目指している「世界中のお客さまと社会に」広く貢献していきます。

富士通ゼネラルグループは、新たな成長に向かって踏み出してまいります。どうぞ皆さまのご理解ご支援をよろしくお願いいたします。

注1
コンプレッサーの回転数が一定なためON・OFFを繰り返すことで温度調節を行うエアコン、回転数を可変することで温度調節を行うインバーターエアコンに比べて「省エネ性」が低い。
注2
社会課題を解決し、持続可能な社会への貢献が期待できることで、「サステナブル・プロダクト(サスプロ)」として社内認定された製品・サービス。

株式会社富士通ゼネラル

代表取締役社長 経営執行役社長

斎藤 悦郎